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軽貨物運送とは?軽貨物ならではのメリットや仕事内容、注意点について徹底解説!

2023.8.11

トラックや軽自動車で貨物を運ぶ事業を運送事業といいますが、中でも軽貨物は比較的参入しやすい業態です。
なぜなら、許可制ではなく申請制で事業をスタートさせられるからです。

 

本記事では運送事業の種類や軽貨物運送のメリット、仕事内容、事業の始め方、軽貨物運送をする上での注意点などについて解説します。

軽貨物運送とは?軽貨物ならではのメリットや仕事内容、注意点について徹底解説!

運送事業の種類

報酬を受け取り、自動車を使って貨物を運送する事業を「貨物自動車運送業」といいます。
貨物自動車運送事業法では、事業を3つに区分していますので、それぞれの内容について簡単に解説します。

一般貨物自動車運送事業

他人の需要に応じて自動車で貨物を運ぶ運送事業のこと。
三輪以上の軽自動車や二輪の自動車以外の自動車を使って貨物を運送します。
一般的なトラックを使った運送事業と考えてよいでしょう。

 

事業は許可制で、1つの営業所に5台以上のトラックを配置することやトラックの台数以上の運転手を配置しなければなりません。
参入条件は厳しいですが、長距離輸送や大量輸送など幅広い輸送需要にこたえられます。

特定貨物自動車運送事業

特定の者の需要に応じて自動車で貨物を運ぶ運送事業のこと。
特定の荷主の荷物を運ぶ事業者と考えてよいでしょう。

貨物軽自動車運送事業

他人の需要に応じ、三輪以上の軽自動車やバイクなどの二輪車で貨物を運ぶ運送事業のこと。
ナンバープレートの色から「黒ナンバー」とよばれることもあります。
軽自動車に区分される車両には軽トラックや軽バンなどが含まれます。

荷物を運びやすい軽貨物車は高さ120cm、横130cm、奥行き180cmの容量があり、350キログラム程度まで積載可能です。

軽貨物運送のメリット

軽貨物運送のメリットは参入障壁が低いことです。
一般貨物運送の場合、最低限のトラックの台数やドライバーの数などが決められているため、まとまった開業資金が必要です。

 

それに対し、軽貨物運送の場合は運転免許証と使用する軽自動車があれば開業可能です。
許可制ではなく届出制であるため、書類等に不備がなければ申請してすぐに事業を開始できるという手軽さもあります。

近年はネット通販の需要が高まっていることもあり、軽貨物の需要が増加しています。
需要をうまくつかむことでまとまった収入を得られるチャンスが増えているといえます。

 

軽貨物の仕事内容

軽貨物運送の主な仕事内容は以下のとおりです。

 

・宅配代行
・定期便(ルート便)
・スポット便
・チャーター便
・引越し便

 

宅配代行は個人宅への荷物輸送を代行する仕事です。
コロナ禍以降、ECサイトで購入した荷物の輸送需要が増加しています。
こうした需要に対応するため、宅配代行・委託配送の仕事が増えているのです。

 

定期便は決められた場所に荷物を配送するもので、店舗や会社への配達がメインとなります。

スポット便は緊急の配送需要に対応するもので、単価が高いかわりに不定期で予定が組みにくいというデメリットがあります。

荷物量が多くなるのであればチャーター便を利用する事もできます。

 

チャーター便は軽貨物車両1台をドライバーごと貸切るもので、距離や時間で決められた料金を支払います。

軽貨物は引越しでも活用できます。
ファミリーの引越しであれば、家具などが多いため軽貨物よりも一般的な引越し業者に依頼したほうが良いですが、単身者で荷物が少ないのであれば、軽貨物運送業者に依頼するのも一つの方法です。

軽貨物運送事業の始め方

軽貨物運送事業を始めるためには、黒地に黄色い文字でナンバーがかかれた「黒ナンバー」を取得しなければなりません。
そのためには、以下の書類を各都道府県の運輸支局に提出する必要があります。

 

・貨物自動車運送事業経営届出書
・事業用自動車等連絡所
・貨物軽自動車運送事業運賃設定届出書
・運賃料金表
・車検証のコピー

 

これらの書類を提出し問題がなければ、軽自動車検査協会で黒ナンバーを交付されます。
また、軽貨物運送事業者向けの自動車任意保険に加入する必要もあります。
この保険に加入していないと、荷主と契約できない可能性があるので注意しましょう。

軽貨物運送の注意点

軽貨物運送を行ううえで大切なのはスケジュールの管理です。
多くの案件を引き受けてしまうと処理しきれず、事故発生の原因となってしまいます。

 

引き受けてからキャンセルしてしまうと荷主の信用を失い、今後の営業に支障をきたすでしょう。

資金管理も非常に重要です。
得られた報酬は全て自由に使用できるわけではなく、ガソリン代や車両の維持費、税、社会保障費などが差し引かれます。
マッチングサービスを利用した場合は、手数料も差し引かれます。

まとめ

今回は軽貨物運送についてまとめました。

初期投資が少なくても始められる軽貨物は参入障壁が低い分野です。
それだけに、過当競争になったり、荷主との価格交渉が必要になったりするなど、幅広い能力を必要とする仕事です。

軽貨物のメリットを最大限生かしつつ、中長期的な展望をしっかり描いたうえで参入すると成功できる可能性が上がります。