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軽貨物自動車の車検は自家用車と何が違う?車検費用から必要なものまでを徹底解説⁉

2023.7.12

皆さんは、軽貨物自動車の車検について知っていますか?
軽貨物自動車は自家用車と違い、営業用で使用するケースがほとんどなので違いを詳しく知らない方も少なからずいると予想されます。
そこで今回は、軽貨物自動車の車検費用から必要なものまでを紹介していきます。

軽貨物自動車の車検は自家用車と何が違う?車検費用から必要なものまでを徹底解説⁉

軽貨物自動車の車検は自家用車と何が違う?

車検とは、自動車検査登録制度の略称で、道路運送車両法に基づき実施される検査制度です。
この制度により自動車の所有者は、自動車などが安全に走行できるように定期検査をすることが義務付けられており、以下のようなタイミングで検査を行う必要があります。

 

・自家用乗用自動車(二輪含む)
初回:2年
2回目以降:3年

 

・軽貨物自動車(車両総重量が8トン未満の貨物運送用自動車)
初回:2年
2回目以降:2年

 

このように、軽貨物自動車は自家用車と違い、初回以降も2年ごとに車検を行うよう定められていることを忘れてはいけません。

軽貨物自動車の車検費用は?法定費用と点検整備費用って何のこと?

前項で軽貨物自動車は自家用車と違い、2年ごとに車検を行う必要があるとわかりました。
では、軽貨物自動車の車検費用はどのくらいかかるかが気になりますね。
そこで本項では、軽貨物自動車の車検費用である以下の2つを紹介します。

 

1.法定費用
2.点検整備費用

 

では、それぞれの内容を確認していきましょう。

法定費用とは?

法定費用には、「自動車重量税」・「自賠責保険料」・「検査手数料」があります。
「自動車重量税」は、自動車の総重量により金額が変わり、普通自動車の場合は0.5トン重くなるにつれて値段が高くなります。
しかし軽自動車の金額は、重量に限らず一律で定められており、自家用軽自動車と事業用軽自動車で金額が違います。

 

・自家用軽自動車
初回:6,600円(左記は2年ごとの場合を示しており、3年ごとの場合は9,900円となる)
2回目以降:6,600円(13年経過以降8,200円、18年経過以降8,800円)

 

・事業用軽自動車
初回:5,200円
2回目以降:5,200円(13年経過以降5,400円、18年経過以降5,600円)

 

このように、事業用軽自動車の車両重量税が安いことがわかります。
なおエコカーと国に認められた車種では、免税や減税の措置が取られているので、自動車購入時に確認しておくと良いかもしれません。

「自賠責保険料」は、自動車損害賠償保障法に基づき自動車などを購入する方が、必ず加入しなければならない保険です。

 

また軽貨物自動車の保険料は、車種によらず月ごとに一律で決められており、例えば24か月契約では営業用26,240円(自家用20.340円)、25か月契約では営業用27,090円(自家用20.950円となります。
なお、自賠責保険料の月額や沖縄県を除く離島の場合の費用は、「損害保険料率算出機構」が届け出ている「自動車損害賠償責任保険基準料」の資料に詳しいので、興味があれば確認ください。

 

「検査手数料」は、運輸支局や軽自動車検査協会に持ち込んで自ら車検を実施する持込検査(ユーザー車検)と指定工場に依頼する指定整備で以下のように費用が変わります。

 

・持込検査(ユーザー車検):1,800円
・指定整備:1,500円

 

このように、「自動車重量税」・「自賠責保険料」・「検査手数料」をあわせた軽貨物自動車の法定費用は、おおよそ3万円強だということがわかります。

点検整備費用とは?

点検整備費用は車検を行った際のメンテナンス費用となり、国に納める法定費用と違いディーラーや整備工場に支払う費用になります。
また、車検の項目で見つかった不具合品を交換したり、長期使用を見越してのメンテナンスをしたりするので、値段は不具合内容や依頼先によって変化します。
そのため、複数の業者から出た見積もりを比較検討すると車検費用の節約になる可能性があると言えるでしょう。

軽貨物自動車の車検には何が必要?受験タイミングはいつがベスト?

前項では、軽貨物自動車の車検費用について紹介しました。
では、具体的にどのような準備が必要なのでしょうか?
そこで本項では、軽貨物自動車の車検時に用意するものや受験タイミングについて紹介します。

軽貨物自動車の車検に必要なものはなに?

軽貨物自動車の車検時に用意するものは、以下の8点です。

 

1.自動車検査証(車検証):前回車検時の証明書
2.自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証):前回車検時に加入の物
3.軽自動車税納税証明書:軽自動車税納税通知書の用紙右側を利用
4.自動車重量税納付書:自動車重量税額の印紙を重量税納付書に貼り付けて申請
5.点検整備記録:過去の検査状況を把握するために必要
6.継続検査申請書:軽自動車検査協会HPにてダウンロード可能
7.認印:サインでも可

8-1. 軽自動車検査表:軽自動車検査協会に持込検査をする場合に必要
8-2. 保安基準適合証:指定自動車整備事業者から交付を受けた場合に必要

 

このように、前回車検時や納税タイミングで入手できる書類がいくつかあるので、その時々で忘れずに保管しておく必要があります。

受験タイミングはいつがベスト?

車検を受けるタイミングは、営業用・自家用問わず車検証有効期限満了日前の1か月間がおすすめです。
それは、車検証有効期限満了日より1か月以上前に車検を受けると、次回の有効期限満了日が今回車検を実施した日になるため、法定費用の支払いで損をする可能性があるからです。
なお、沖縄県を除く離島で自動車などを使用している場合、有効期限満了日前の2か月間に車検を行えば有効期限満了日が前回車検時と同日になります。

まとめ

今回は、軽貨物自動車の車検について紹介しました。
営業用として使用される可能性の高い軽貨物自動車と自家用自動車とでは、車検費用やタイミングに違いがある事がわかりましたね。
本記事を参考に、軽貨物自動車の車検に関する知識向上に繋がれば幸いです。